毛が抜けない犬
毛が抜けやすい犬、毛が抜けづらい犬。
違いは、なんでしょう。
これはダブルコートの犬が、シングルコートの犬か、というのが一番の違いです。
シングルコートの犬の毛は、抜けづらいです。
またダブルコートの場合でも、アンダーコートがほとんどなくオーバーコートが頑丈な犬は毛が抜けづらいと言われています。
犬の毛には、ダブルコートとシングルコートがあります。
ダブルコートとはアンダーコート(下毛)とオーバーコート(上毛。トップコートなどとも言う)をもつ状態を指します。
シングルコートとは、アンダーコートがなくオーバーコートのみの状態を指します。
犬には人の衣替えと同じように、春と秋の約1ヶ月間、大量に毛が抜け換わる換毛期があります。
その際に、特にアンダーコートが抜けやすく、アンダーコートのあるダブルコートの犬が、抜け毛の多い犬に挙げられるのです。
だからこそ、抜け毛が嫌だと言う人が犬を飼う場合は、シングルコートの犬をお薦めされます。
マルチーズ、ヨークシャーテリア、ミニチュアピンシャーなどが該当しますね。
それなら、毛が抜けない犬として一番知られているプードルは、シングルコートの犬なのか。
実はプードルは、ダブルコートの犬です。
ただし、アンダーコートが細くて切れやすく、オーバーコートが頑丈な犬です。
同様に、「マルモのおきて」に登場したシュナウザーも、毛が抜けづらい犬種として挙げられます。
こちらもアンダーコートが細くて切れやすく、オーバーコートが頑丈な犬です。
また、例えばパピヨンという犬種には、シングルコートのコもダブルコートのコも存在します。
パピヨンも毛が抜けづらい犬種として挙げられますが、シングルコートであっても毛が抜けやすい時期はあります。
「まったく毛が抜けない」犬はいないと思います。
換毛期でなくとも、毛は抜けるものです。
毛が抜けづらい犬を飼っていても、人と同じく、犬も年を取ったり病気になると、毛が抜けやすくなります。
それでも、毛が抜けづらいということは、犬を購入するうえで割と重視される部分です。
その際は、換毛期がないシングルコートの犬か、アンダーコートが薄くオーバーコートが頑丈なダブルコートの犬を購入しましょう。
先にもあげた、プードル、シュナウザー、ミニチュアピンシャー、ヨークシャーテリア、マルチーズ、パピヨン…など。
選択肢はよりどりみどり。