狂犬病予防の春到来。
狂犬病対策の季節が今年も到来しました。
4月~6月は狂犬病予防注射の接種時期です。
(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/pdf/poster01.pdf)
狂犬病はすべてのほ乳類に感染する恐れがあり、発症すれば致命率100%という非常に危険なウイルス感染症です。
症状がでる前にワクチンを打っていれば発症しないため、日本では生後3ヶ月以上の犬を対象に、毎年春に一度の予防注射を義務付けています。
しかし日本国内で犬に感染した例は1956年以降なく、海外旅行時に感染して帰国後日本で死亡した例も、2006年以降ありません。
60年間犬への感染がなく、10年間狂犬病と無縁だった日本は、世界でも有数の狂犬病清浄地域とされています。
そのため「日本では狂犬病が無いから予防接種をしなくてもいい」という考えや、「ワクチンを打って犬の具合が悪くなったら嫌」などの理由から、愛犬に狂犬病予防注射をしていない飼い主も多いのではないでしょうか。
実際に医師や獣医師の中にも、日本における狂犬病予防注射は必要ないという意見があります。
(例)
(http://nichiju.lin.gr.jp/mag/05605/06_05.htm)
狂犬病予防注射は”義務”であり、”強制”ではありません。
ですが海外から持ち込まれた狂犬病に、愛犬やあなたが感染しないとは決して言い切れないのです。
しかも一度発症してしまったら、有効な治療法はいまだに無いそうです。
狂犬病予防接種は決して強制ではありませんが、狂犬病予防接種をしておく方が、飼い主にも愛犬にとっても安心なのかもしれません。