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いぬのひと。

犬が大好き犬の人。犬情報などをつづります。

オオカミ犬を理解する

昨年7月に、北海道で50代の女性がオオカミ犬に噛み殺された事件が印象に残っている。私自身が犬好きであり、また被害者が業界で有名なブリーダーだったことが理由だ。

そもそも犬の祖先のほとんどはオオカミだとされている。オオカミが家畜化して飼いやすくなったのが犬であり、シベリアン・ハスキーもアラスカン・マラミュートもれっきとした犬である。一方でオオカミ犬は、比較的にオオカミである。その特異性ゆえに、一部の人には野性的かつ妖艶で神々しい魅力を放つ犬として愛される。オオカミの血が濃くなればなるほど、その傾向が高い。

オオカミ犬はウルフドッグのほか、ハイブリットウルフやウルフドッグハイブリッドとも呼ばれ、人為的に飼育交配されたオオカミと犬の混血種を指す。少しでもオオカミの血が流れていればオオカミ犬という解釈もあれば、50%を超えるとオオカミ犬、75%以下をロー・パーセント、それ以上をハイ・パーセントと見なすこともあり、95%以上をハイ・パーセントとする考え方もある。100%はエクストラ・ハイパーセントとされる。この数値は両親のオオカミの血を足して割った理論上のものであり、100%でも純粋なオオカミという意味ではない。しかし、ハイ・パーセント以上のオオカミ犬を“犬”として扱うことに疑問が残るだろう。

日本でオオカミを飼育するには特定動物飼育許可が必要だが、オオカミ犬は自治体によって特定動物とされたり雑種の犬とされたりと扱いが異なる。環境省は平成24年発表の「特定動物リストの見直しについて」において、オオカミ犬を「その飼養実態及び危険性について未知な部分が多いため、情報収集を含めて今後の検討課題とする」としているので、エクストラ・ハイパーセントであっても雑種の犬として扱われる可能性があるのだ。

オオカミ犬=危険だとは思わない。国や自治体、ブリーダーやその他飼育者がオオカミ犬を正しく理解することが、次の事故を防ぐのだ。